パンジャーブ州に住む友人に会いに行ったついで(?)に、

アムリトサルにあるワガ国境の「国境閉鎖式(フラッグセレモニー)」を見てきました。

アムリトサルはゴールデンテンプルゴビンドガル要塞など歴史的・文化的にも訪れる価値のある場所がたくさんあるのですが、今回は「アターリー・ワガ国境」で行われる国境閉鎖式について書いていきます。

1959年に始まったこのセレモニーは、以降毎日行われているそう。

むかし知り合いのインド人から、賄賂のことを「ガンディー・ジンダ―バード(直訳:ガンディー万歳)」と表現するジョークがあると教えてもらってから一瞬で覚えた「ジンダ―バード」という単語。
セレモニーの最中はもうずーっとその「ジンダーバード」の大合唱です。

注意:外国人は専用のエリアで見学ができるのですが、荷物の類はいっさい持ち込めませんでした。事前のセキュリティチェックによりパスポートや現金を入れた小さなポシェット(肌身離さず身に着けていた)もあえなくボッシュートされ、セレモニーの最中もずっと気になり不安でした笑

行進やパフォーマンスの動きが思いのほか早く激しく(そして私の写真がへたくそなせいで)ブレブレな写真で伝わらないかもしれませんが、一糸乱れぬ兵隊さんたちの迫力あるセレモニーです。

夕日が沈むころ国旗が降ろされ国境が完全に閉じられたのですが、何ともドラマティックというか。毎日行われているセレモニーとは思えないくらい盛大です。

国旗が徐々に降ろされ、セレモニーが終盤を迎える様子

両国の兵士が握手を交わすフィナーレともなれば、両国をたたえる喝采が割れんばかり
いつか叶うなら、国境の向こうパキスタン側からのセレモニーも見てみたいと、しみじみとした感動を覚えました。

セレモニーの帰り、アムリトサルで立ち寄ったお土産屋さんで購入した「キルパン」のレプリカ。

キルパンとは、伝統的なスィク教徒の5つの「K」とよばれる(スィク教徒の友人は5つの宝とよんでいました)ものの一つです。

~スィク教徒の「5つのK」とは~

キルパン 短剣
ケシャ 髪と髭(刃物を当ててはいけないので、生まれてから伸ばしたまま)
カラ 鋼鉄製の腕輪
カンガ 木製の櫛。ターバンの中に入れている男性も多い。
カッチャ(ケッチャ) 下着。

ちなみに「インド人」と聞いて日本人がよくターバンを被った髭の男の人をイメージするのは、実はスィク教徒の姿といわれています。

* パンジャーブ州のスィク教徒は、インド国内スィク教徒の4分の3を占めています。

インドにおけるスィク教徒は全体の2%ほど(約8割がヒンドゥー教徒)しかいないのですが、彼らは商売や仕事の関係で海外へ出る人も多く、日本においても「インドから来た」=「インド人」ということで、伝統的なスィク教徒のイメージがインド人のアイコンとして固定化されてしまった、と言われています。


全く関係ない余談なのですが、私が持っていた ”インドの蛇使い” のイメージまんまの方がいました。

毒蛇(に見える)、蛇笛、オレンジ色の服。THE・蛇使いのおじさんです。素敵すぎる! 

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