台湾の茶器。持ち手つきマグカップ(蓋椀風)、茶盤、茶杯、小皿

私ふていぬが常にストックしておきたいお茶に「人参烏龍」というものがあるのですが、これは高麗人参を粉末状にしたものを烏龍茶にまぶしてあるというなんとも健康に良さそうなお茶です。

むかーしむかし大学生のころにこのお茶と出会ってから、その甘さと芳しい香り、飲み口の爽やかさ、そして後味の良さに魅了され、旅先で出会ったり購入の機会があればすかさずゲットしてしまうお気に入り。

その人参烏龍を国内で探し回っているときにお見掛けしたのが札幌市内の中国茶専門店「楼蘭」さんです。
中国直輸入のお手頃価格でおいしい人参烏龍を扱っていて、かつその他の中国茶ラインナップも豊富!
そんな楼蘭さんからお取り寄せした各種中国茶のご紹介とレビュー回です。

ただ、肝心の(?)人参烏龍はすべて先日飲み切ってしまったため今回のレビューに入れておりません笑 ブログ用の写真を撮っていませんでした。。。
その他中国茶のストックがまだたくさんあるためWEB通販もひとまず小休止しておりますが、また折を見て買い足しレビュー記事を上げさせていただきます

【鳳凰単叢】

こちらの鳳凰単叢はふくよかさとまろやかさが顕著です。
フルーティーでこっくりとした甘い香り、かつ後味も甘いお茶です

おすすめの淹れ方通りにさっと洗茶を行い、使用する茶器も事前に温めておき、沸かしたてのお湯で手早く淹れます

30秒ほど蒸らした後ふたを開けると芳しい香りがふわっと広がり、「ああすごく良い烏龍茶だな」ってその時点でテンションが上がります
聞香杯などがあれば、まず香りだけをしっかり楽しむのもいいですね

ティーカップよりも茶杯は小ぶりですので、熱々のお茶もすぐ飲みごろ温度になり幾度もあおっているうちに茶酔いというか、ふわふわとした心持ちになるというか、何となく陽気になるような感じがします。

鳳凰単叢というと、樹齢五百年とか千年とかの老木から手摘みして、お値段もウン千円ウン万円というものもよく聞きますが、楼蘭さんが扱っているのは10g400円から、そしてまとめ買いするとお値引きもあるという大変にとっつきやすいというか安心感がある仕様です。
しみじみと美味しいお茶だと思います。

【茘枝紅茶】

パッケージを開けたての茶葉からはナチュラルなライチの香りがします。
バラ科の植物ですので、かなりローズの芳香に近い。お菓子とかジュースによくみられるような「なんちゃって系」ではない、本物のライチです。
黒に近い細めの茶葉です。

沸かしたてのお湯で2分蒸らします。パッケージには30秒と書いてあったのですが、以前に入れた時にもう少し濃くてもいいかしらと個人的に感じたための調整です。

カップに注いだ時に立ちのぼるライチの香り。その瞬間はやや強すぎるかな?と思うのですが、お茶を口に含むと紅茶の味とあいまって丁度いいかんじになります。
紅茶自体には渋みや苦みはないので、華やかでライトなフレーバーティーです。
冷めてくるとよりローズ感が出ますね。お花でもあり果物でもあり。
夏はアイスティーにしたらきっととっても美味しいと思います!

楼蘭さんの店舗ではこのお茶を使った「茘枝紅茶の寒天」なるものがいただけるそうなので、次回来店した際は喫茶でぜひいただきたいなと思っています。

レモンやお砂糖を入れたアレンジレシピも作れそうです。
細かくカットしたフルーツと合わせて抽出して作るフルーツティーも良いと思うので、おもてなしのお茶にも使えそうですね。

【文山包種】

産地は台湾台北市文山区の烏龍茶。
しっかり目にポットを温め、事前に量っておいた茶葉を手早く投入し熱湯を注ぎます。
蒸らし時間は30秒と記載されていますので、それくらいでカップに注ぎまずは湯気をあおります。

青々として豊かな、烏龍茶らしい匂い
飲み口は爽やかで軽く、広がる香りは白いお花のイメージです。
定番のお茶というか、食後食前おやつにといつでも飲める、クセのないさっぱりとしたお味です。

私がむかしむかし北京の茶芸館(大学の研修旅行中ガイドさんに半ば強制的につれていかれた笑)で飲んだ中国茶がまさにこんな感じのお味でした。
個人的にではありますが、なんだかとっても懐かしい気持ちにさせてくれるお茶です。

【小山小種 (ラプサンスーチョン)】

松葉で燻して香りを付けた紅茶ラプサンスーチョン。

じつはふていぬ、ふだんはあまりこの紅茶を飲みません(ルピシアさんの福袋で入っているとか、人から頂いたとかで飲むことはありますが、積極的に購入したことがないのです)。

スモーキーさが特徴というか売りのお茶だと思うのですが、合わせるお菓子などもやや選びますし、あまりにも風味がはっきりしていて何となく「よーしラプサンスーチョン飲むぞ!」みたいなシチュエーションになることがないというか。

→ 軽い鼻風邪をひいたときなどはちょっと思い出して飲みたくなる時がありました。燻製の香りがのどや鼻の具合をよく通してくれそうだからでしょうか。

しかし楼蘭さんのウェブサイトで丁寧な商品説明やこのお茶が広がった経緯、逸話などが紹介されているのを読むにつれ久しぶりに飲みたいなという気持ち
というわけで前回の通販時に追加でカートにイン。初めてのテイスティングです。

しっかり目の燻製香、茶葉の味わいはライトです。雑味や渋みはないので意外にもするすると飲めます。
昔に感じた抵抗感のようなものはなくなっていて、「ああこういう香りね、ふむふむ」と頂けました。
イメージとしては、冬の森、木のぬくもりがある家の暖炉の前で、夜ひっそりと静かに頂くお茶、という感じ(どんなだ)。

たまにはちょっと冒険してみるのも楽しい出会いがありますね。

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