台湾高山茶の説明と2種類を紹介する記事バナー

諸事情により、今年の夏は旅行に行けませんでした。

私は定期的に旅に出ないと何となく身体や気持ちが錆びつくというか、働くモチベーションも上がらない人間です。

秋ぐらいに何とかスケジュールをねじ込んで旅行計画(母子旅)を練っているところですが、どうなることやら。行先はおそらくアフリカ。

特に台湾に行きたい気持ちがつのり、何とそれを誤魔化すためにおうちで台湾茶をいただく日々です。

匂いというのは本当に記憶と強く結びついているので、例えば旅先で購入したお茶の香りを嗅ぐと実にありありと当時の情景、旅の思い出が脳裏に浮かび、楽しかった気持ちを再度味わえます。

コスパという言葉はあまり好きではないのですが、旅行とお茶のセットに関してはいわゆるコスパが本当にいいなと感じます。
旅の計画作成段階からお店リサーチ、実際に現地へ訪れ試飲したりヒストリーを楽しんだりして、帰宅後購入したものをまた味わう&振る舞える。日持ちもします。

もうずっと反芻できて楽しい。

さて本題ですが、今回は台湾の高山茶を二種類レビューさせていただきます。

高山茶は生産コストが高いため(生産できる場所が限られる)、必然的にお値段もお高めになるのですが、美味しいお茶は本当に美味しい。
いわゆる「高山気」と呼ばれる独特の風味?清涼感?があることや、寒暖差による甘みや繊細な香りが生まれることが理由に挙げられます。

一つ目に紹介するお茶はルピシアの「福寿山烏龍 極品 冬摘み」です。

ルピシア 福寿山烏龍 極品 冬摘みのパッケージ

このお茶は旅先で買ったものではありませんが、その昔私が台北のお茶屋さんで試飲させてもらって美味しさに驚いた梨山茶(台湾高山茶区である梨山にあるお茶の生産地)の一種ということでチョイス。
その梨山の、特に標高が高いエリアである福寿山で生産されているお茶ということで期待してしまいます。

口当たりはとってもスムース! なのにとっても味に厚みがあります。
複数の花と果実香、ジューシーな梅のような香りを感じたあとにくっきりとした甘み
何ていうか味が濃い。
渋みや苦みは殆どないのにこんなに味が濃くなるものなのですね。
ちょっとカスタードを感じるような戻り香? もあって、もうずーーーっと楽しめるお茶。
もっと味わいたい香りをもう一度嗅ぎたい。。とお代わりを短時間で飲みすぎてしまい、茶酔いしました。
とても優雅で豊かな気持ちになるお茶です。

二つ目は、日本人にとても人気のある「金萱茶」の阿里山地区産です。

今回いただくのはおなじみ沁園さんの「阿里山金萱極品」

台湾 沁園 阿里山金萱茶 極品 のパッケージ

ミルクの香りと呼ばれる「乳香」を特徴とする金萱茶ですが、しかしその乳香の人気にのっかり最近はミルクのフレーバーを人工的に付けているものも出回っているそうですのでご注意を。
ミルクの香りと言っても、ナチュラルな金萱茶葉そのものからそのような香りはいたしません。

阿里山はコーヒーも最近有名ですね。

綺麗な薄黄色の水色にふくよかな香り。乳香はごく優しく、後味に感じるうま味と甘みがしっかりしています。
花の香りがかぶさってくるので、はっきりとしたミルキーさではないのですが、それがこのお茶の魅力かもしれません。
烏龍茶らしいシャキッとした味わいを持ちながら、甘くて複雑な風味があるこの金萱茶は恐らく誰が飲んでも美味しいと思うでしょう。

まとめ:

台湾高山茶は大体うまい(雑)
もちろん標高が高ければ高いほどいいというわけでは無いですが、一般的な高山茶は希少さゆえに手間暇と情熱をかけて生産されていることが多く、信頼性できるお茶専門店で購入するのであれば大体美味しいものが飲めると思います。
好みはありますが、うま味や甘みがはっきりしているお茶が好きな人にはぜひお勧めです。お試しあれ。