【ROHINI MOONLIGHT WHITE OOLONGとは?】
ダージリンで有名なロヒニ茶園産、ムーンライトを冠する ‟白烏龍茶” なるお茶についてまとめてみました。
以前Gopaldhra茶園さんからダージリン紅茶をお取り寄せした際に気になって購入したのですが、製法や特徴に加えてそのお味のほうもレビューしています。
そもそもホワイト烏龍茶ってなんだ?
白茶かつ烏龍茶なのか(まあ二つは両立しないでしょうけれども)。
はてながいくつか浮かぶお茶です。
白茶の特徴を大まかにいえば、「揉捻なし」「発酵過程無し」「火入れは有ったり無かったり」というのが一般的です。
発酵工程無しとはありますが、完全に発酵を止める加工(高温で蒸すなど)をしていないため僅かに発酵させた微発酵茶という扱い。
*白茶の殺青工程に関しては「無い」と言われていますが、実際は殺青に似た処理があるとかないとか複数の情報を耳にしますので、製茶のプロではない私は触れないでおきたいと思います(チキン)。
対する烏龍茶の特徴としては一般的に「段階発酵後、殺青」「揉捻あり」となっており、発酵度合いが幅広いお茶のことを指します。
「半発酵茶」や「部分発酵茶」などと言われていますが、発酵度10~15%の文山包種や発酵度60~70%の白豪烏龍などとにかく幅が広い。
このRohini茶園さんのダージリン産 ホワイト烏龍茶は「烏龍茶」と冠しているのですから、少なくとも白茶よりも発酵度が高いということなのでしょう。
説明書きを読むと
「最後に固定して優しく揉むことを除き、加工のほとんどが白茶を作る工程と同じであるため“ムーンライト ホワイト烏龍茶” と名づけました」という一文が。
*パッケージ 蓋部分を翻訳
なるほどなるほど。合点がいきました。
基本的な白茶には揉捻行程がありませんが、この茶葉はそれを優しく行い、その際に白茶にはない酸化発酵を(紅茶ほどではないレベル、つまり烏龍茶ぐらい)起こしたお茶、ということなのでしょう。
面白い!
では実際のお味を確かめてみます。
ゴールデンチップ様のものが多く混ざっています。確かにくりんと揉捻、巻かれた茶葉ですね。どちらかと言えば紅茶のような見た目の茶葉です。
烏龍茶であれば基本的に熱湯がいいでしょうと考え、沸騰したお湯で4分蒸らします。
AUTUMN FLUSH(オータムフラッシュ)、秋摘みのお茶ではありますが、水色は1stフラッシュのような淡さです。濃いめの黄色というかオレンジがかったゴールド。
薔薇科の植物やお花?果実?のような甘い香りが漂い、様相はダージリンです(実際このような香りのダージリンをいくつか飲んだことがあります)。木の実のような風味も若干します。苦渋味はほとんど感じないですね。
烏龍茶的なスッキリ感もたしかにあって、舌の感覚を頼るに恐らく発酵度合いはそこまで高くない感じです。
ジューシーで爽やか。
はい美味しいです。
そして意外なことに2煎目もいける。烏龍茶だから?
ごく個人的な好みの話になるのですが、紅茶、特にダージリンティーの2煎目は1煎目よりグラッシー(傷ついた草花のような)な香りが強く出てしまうような気がして、遠慮してしまうこともままあるのです。
こちらは若干飲み口は軽くなりますが、充分美味しくいただけます。
しかしこれをお店で出されてもきっと私は全くオータムナルだとは気づけないし、烏龍茶と言われてもダージリンティーと言われても信じてしまいそう笑
味覚を鍛えなければ。
というわけで、「Rohini茶園 ムーンライト ホワイト烏龍」はちょっとミステリアスなお茶でした。
【SPRING MOONLIGHT WHITE OOLONG】なるものも実はまだありますので、また折を見てご紹介したいと思います。
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