廣方圓茗茶 (Kung Fung Yung)プーアール茶(普洱茶)の紹介記事バナー

皆様はプーアール茶、好きですか?

紅茶や緑茶、ウーロン茶ほどポピュラーではありませんが、プーアール茶の名前は誰しもご存じだと思います。

では具体的にプーアール茶とはなんぞや?

と言われると、意外と知られていないのがプーアール茶!
ということで、まずはプーアール茶の簡単な説明から今回の記事をスタートしたいと思います。


【プーアール茶とは】

お茶は一般的に、発酵度合いによって緑茶・烏龍茶・紅茶と分けられています。
ではプーアール茶はというと「後発酵茶」、いわゆる黒茶とよばれるお茶に分類されます。

プーアール茶の製茶方法は大きく分けて2種類。

生茶タイプ

茶葉を蒸して酸化を止め(殺青)、揉捻を経て乾倉と呼ばれる貯蔵場所で自然発酵、熟成させます。熟成期間の短いものは青餅と呼ぶこともあります。
*最初の乾燥から熟成までにまだ色々と行程があるのですが、かなり長くなるので省きます。

熟茶タイプ

茶葉に麹菌をつけて水分を足し、室温や湿度を管理しながら熟成させていきます。
つまり熟茶はいわゆる「菌による熟成・発酵」です。ですので烏龍茶や紅茶で言うところの(酸化)発酵とは異なります。

プーアール茶は形状も多種類あり、さらに大きさによっても名称が変わります。

茶葉が固まっていない、一般的な茶葉のようなものは「散茶」、ぎゅっと固められ圧縮され形を整えられたものは「固形茶」あるいは「緊圧茶」です。

固形茶においても、例えば円形に圧縮形成されたものは「餅茶」というのですが、大餅、中餅、小餅があります。
お椀型のものは「沱茶」といいますが、今回いただくものは沱茶の中でも「小沱茶」と呼ばれるタイプ。

廣方圓茗茶 (Kung Fung Yung)プーアール茶(普洱茶)、個包装(小沱茶)の様子

コロンとしていて、薄紙にひとつひとつ包まれているのが何だか可愛いですね。

他にも竹筒茶、磚茶(レンガ状)、方茶(正方形)などバリエーション豊か。
奥が深すぎて底が全く見えないのがプーアール茶といっても過言ではありません。

では説明はこれくらいにして、実際にいただいてみます。

今回はパイナップルケーキでも有名な、台湾の廣方圓さんの「普洱熟茶」をチョイス。

まずパッケージがめちゃめちゃかわいい。もうこれだけで100点。

製造年月日はアバウトに1990年代との表記のみそして保存期限はなんと不期限。

保存方法(乾燥した涼しくて暗いところに保管)に気を付ければ永遠に飲めてしまうのかと思うと不思議な気持ちに。風化とかしないんですかね。

通常であれば熱湯で淹れるのですが、連日気温も高くすこしひんやりしたものをいただきたいので「水出し」にして夏仕様にしてみました。

包みひとつあたり5.5gほどですので、ルピシアのハンディ―クーラーの大きいほう(800ml~1000mlくらい入ります)で抽出。
↓は固形茶を入れたばかりのハンディークーラー。

プーアール茶の水出しの様子

夏場ということもあり、雑菌の繁殖を極力防ぐため抽出が終わった茶葉は速やかに引き上げるのがベター。そのため茶葉を引き上げやすいように付属の茶こしに入れています。

烏龍茶は一般的にお花やフルーツの香りを引き出すように作られますが、プーアール茶の熟茶はよく土や穀物のような独特の香りがすると言われます。

これは「樟香」「陳香」とよばれるものです

この独特な風味が苦手という方も多いですね

今回いただいた廣方圓さんのプーアール茶もたしかに「どしっ」とした畑(?)や樹木のような風味、根菜的な香りがありますが、ふくよかで飲みごたえがあり、後味には奥行きのある甘みも感じられます。

プーアール茶の水色

さらに、水出しにすることによりすっきり爽やかに飲め、食事との相性も抜群。

脂っこいものと合わせると、両者のマリアージュにより不思議とお互いが引き立ち飽きが来ません。
例えば甘辛い豚の角煮やラーメン、バターたっぷりの洋菓子なんかにもぴったりです。

ちなみにプーアール茶の健康効果は、糖の吸収を抑え脂肪を分解しやすくする働きにより食事の消化吸収を助けてくれるとも言われています。

つまり食事のカロリーがゼロに!?(と思いたい)

まとめ:
もし飲まず嫌いでプーアール茶を試した事がない、あるいは飲んだことはあるが独特で苦手という方にはぜひ「水出し」で、さらに味の濃いお食事と一緒にいただいてみてください。

何度か繰り返すうち、いつの間にやら「あれ、美味しいかも」「なんかクセになってきたぜ」というアハ体験ができる可能性があります!

ぜひぜひ試してみてくださいね。