夜明けのダージリン。雲間からの光がうつくしい。

紅茶好き、特にダージリン好きとしては、一度は訪れてみたいダージリン!

よくティーショップのパンフレットや旅行誌で「雲間から美しいヒマラヤ山脈と広大な茶園、小さな街がのぞき、親しみやすそうな茶摘みの方(あるいはプロフェッショナルで頼りがいがありそうなティーテイスターの方)が茶葉や茶籠を持って微笑む」みたいな写真を見るじゃないですか。

それをですね。

「ぜひこの目で間近で見てみたい!」「現地の清涼な空気感や茶園の様子、実際の茶ノ木などを見て触れて学び、毎年のダージリンフラッシュをいっそう有難く美味しくいただきたい!」

と願い続け、ついに6年ほど前?に決行したインド・ダージリン旅の記録をまとめて記事にすることにしました。

* 現在はもしかしたら現地の様相や実情などが違っている可能性があるので、もし実際にご旅行に行かれる際はお確かめのうえ旅程などを組んでくださいね。

とはいえ旅行前の時点では、むかーしむかし高校の英語の教科書で ”世界遺産 ダージリンヒマラヤ鉄道” という単元を勉強したときのまま「なんかけっこう高いところにある街なんだな」というぐらいのレベルの知識しか持ち合わせていませんでした。
ダージリンティーのことは調べるのに、地理としてのダージリンについてはほとんど無知。なんてこと。

ダージリン好きが聞いてあきれますね

そのため旅立つ前に、ある程度ダージリンの基礎知識をまとめて「旅のしおり」に書き込んでいました。
その一部が下記になります(私は旅行前に大抵旅のしおりを作ります。例えひとり旅でも作ります!笑)。

  • Darjeelingは現在、インドの西ベンガル州、ダージリン県の都市(現在、というのは元は隣のシッキム州の一部だったりグルカ王国下におかれていたことがあったりと、色々な歴史的背景があることから)。
  • 平均標高は約2134m(日本の山だとちょうど福島の会津駒ケ岳が標高2133mとなっているのですが、ダージリンの場合は「平均標高」なのでそれよりも高い低いがありますね)。
    → 日本において居住地の平均標高が1,000m以上の町は群馬県草津町と長野県小海町のみらしく、その倍以上はある計算。
  • 霧がすごい。紅茶の美味しさの秘訣はこの霧のおかげ。
  • 北方に標高世界第3位の高峰カンチェンジュンガをのぞむ。
  • 1年を通じ割と涼しい。日中は温かくなるが、夜になるとかなり冷えることも(イギリス領時、インドに住むイギリス人の避暑地として人気に)。
    → 私が訪れたのは9月でしたが、外を歩く際は少し生地が厚めの長袖の服や羽織ものが必要でした。9月のデリーやムンバイの気候とは当たり前ですがかなり違いますね。
  • ダージリンの元の名称はチベット語の「ドルジェ・リン(金剛の地)」。
    →ドルジェはもともとインドラ神の持つ武器で、雷を模している。別名はヴァジュラ・金剛杵。煩悩を打ち破る悟り、智恵を象徴する法具とのこと(↓写真参照)。
チベット仏教のヴァジュラ。

写真:昔デリーの骨董屋さんで購入したヴァジュラのレプリカです。他にもいろいろな形状のものがあり、神秘的。


旅立つ前にその土地の地理や文化を調べる作業というのは存外楽しいです。

実際に行ってみてその成果を確認するのもまた楽しい。さらには帰って来て写真やお土産物とともにその学びを補完する作業も楽しい。

旅行とは、一度で3回楽しめるという非常にパフォーマンスの良い(?)趣味と言えるでしょう(断言)!楽しみ方もその人ごとに違いますので、もしかしたら4回も5回も楽しいのかも。

ダージリンへ出発前のあれこれでした。次回からは実際の行程と街の様子などをあげていきます。

にほんブログ村 旅行ブログ 女一人旅へ
にほんブログ村